国籍法改正案が参院委で可決、父認知で取得可能

本人と外国人の間に生まれた子どもの国籍取得要件から父母の婚姻を外すことなどを柱とする国籍法改正案が、4日午前の参院法務委員会で、全会一致で可決された。

 5日の参院本会議で成立する見通しだ。

 現行法では、未婚の日本人男性と外国人女性の間の子どもの場合、出生前に父が認知しなければ日本国籍を認めていない。改正案は出生後の認知でも子どもの国籍取得を認め、結婚の有無にかかわらず、父が認知すれば日本国籍を得られるようにする。

 ただし、偽装認知防止のため、同委は〈1〉国籍取得の届け出に疑義がある場合、父子が一緒に写った写真の提出をできる限り求める〈2〉施行状況を半年ごとに国会に報告し、科学的な確認方法の導入を検討する−−ことなどを求める付帯決議を行った。