ベンツなど9台保有の男、生活保護費詐取認める

 札幌市白石区で6月、覚醒剤取締法違反(使用)容疑で緊急逮捕された後、乗用車で約9時間にわたり逃走し、同法違反などに問われている住居不定、無職伊藤学(まさと)被告(53)の公判が23日、札幌地裁であった。

 この日は、伊藤被告が生活保護費をだまし取ったとされる詐欺罪の罪状認否などが行われ、伊藤被告は「間違いありません」と起訴事実を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、伊藤被告が白石区生活保護を受給していた2010年9月頃から、中古車販売業を始め、自己名義のベンツなど計9台の車を保有していたことを明らかにした。伊藤被告が、こうした車で区役所やインターネットカフェの駐車場に乗りつけていたと指摘し、「車の保有を隠し、生活保護を申請した」と主張した。