『ゴルコン』 上田桃子、13位タイも「収穫は無かった」

「もったいなさ過ぎます」。通算3アンダーからスタートした上田桃子だが、最終日は「76」とスコアを落とし、通算イーブンパーでホールアウト。大会を13位タイで終え、20位以内に与えられる翌年の出場権は獲得したが、悔しさを滲ませた。




この日は出だしの1番からつまずいた。グリーン手前のカラーから3パットでボギーとすると、4番パー3でも4mがカップに蹴られてボギー。昨日に続いて強く吹く風と、日に日に難しくなるピンポジションに、チャンスを作れない。

折り返した10番では、ティショットを左バンカーに入れ、第2打は右ラフへ。目の前の木を越してグリーンを狙ったが、木に当たって手前の池に落としてしまう。このホールをダブルボギーとし、「やられちゃいました」と、得意のインコースに勢いをつけられなかった。

課題としたのは、"距離感"。ショートパットに悩んでいたが、この日は「タッチが悪かった」と上田。「距離感は自分でしか作れないから、自分のミス」と振り返る。メジャー最終日のように、厳しい位置にピンを切られると、どうしてもロングパットが残りやすい。「タイガーのように、ロングパットでいかにカップをかすめられるか。守りながら攻めることが大事。メジャーのセッティングは大体似ていて、同じようなマネジメントが求められる。前々から江連さんに言われていたことだけど、それが出来なかった」と、唇を噛んだ。



「毎日アンダーパーが目標で、優勝争いをしたかった。メジャーの緊張した場面だと、こういう風になるという経験をしたかったのに、それが出来なくて、ただ反省点しか見つからない、もったいない大会にしてしまった」。収穫はなかったです、と俯いた。

「(優勝スコアの)9アンダーは出せなかったかというと、出せるスコアだった。差はあるけど届くところ。最後のメジャーがひとつ残っているので、それに向けて頑張りたい」と、今年最後のメジャー大会となる「全英女子オープン」でリベンジする意気込みを見せた。