<NTTドコモ>ガラパゴス主軸に多彩な品ぞろえ 冬春向け新商品28機種を発表

NTTドコモは8日、冬春商戦向けにタブレット型端末やスマートフォン、携帯電話など計28機種を発売すると発表した。ディスプレーが大きめのタブレット型は、シャープが9月に発表した電子書籍対応端末「GALAPAGOS」(ガラパゴス)の3G版で、シャープはこの他、スマートフォンでは3D(三次元)対応「LYNX」、富士通東芝モバイルコミュニケーションズの「REGZA Phone」など4機種、携帯電話はカメラ機能、デザインなどにこだわった18機種をそろえた。【岡礼子】

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 ◇ドコモも3Dスマートフォン

 スマートフォンはカメラ機能を強化した「LYNX 3D」(SH−03C)のほか、「REGZA Phone」(T−01C)、「Optimus chat」(韓国LG電子、L−04C)、「BlackBerry Curve9300」(カナダのリサーチ・イン・モーション)の4機種。3D対応の端末は、ソフトバンクが同じく冬春向けの新機種として12月上旬以降に発売すると発表している。

 シャープと東芝の端末は、おサイフケータイワンセグ、防水、赤外線など、日本で普及したサービスに対応した「日本仕様」の機能付き。3Dは特殊なメガネが不要の裸眼タイプで、2Dの静止画を3Dに変換できるため、スマートフォンで撮影した画像も3Dで楽しめる。LG電子の端末はキーボードとドコモ独自のメニュー画面を搭載した。

 同社はスマートフォンの新端末として、すでにサムスン電子の「ギャラクシーS」を10月28日に発売しており、11月下旬には同「ギャラクシー タブ」の販売も始める予定だ。ドコモはスマートフォンの年間販売目標を100万台としており、山田隆持社長は「3、4年後には(携帯電話との)販売比率が半々になる」として、スマートフォンに力を入れる。

 ◇カメラ機能にこだわり

 従来タイプの携帯電話は「STYLE」は9機種、「PRIME」は4機種、「SMART」は2機種、「PRO」は3機種のラインアップ。デジタルカメラのブランド名を冠した「LUMIX Phone」(P−03C、パナソニックモバイルコミュニケーションズ)や1410万画素のCCDカメラを搭載した「AQUOS SHOT」(SH−01C、シャープ)、デジタルカメラのような外観の「L−03C」(LG電子)など、カメラ機能にこだわった端末を充実させた。シャープ、NECカシオモバイルコミュニケーションズは、ペット検出や、魚眼レンズ、ミニチュア風撮影の効果を得られる機能をつけた。

 また、シャープは08年のデジタル家電展示会「シーテックジャパン」で注目を集めたプロジェクター機能付き機種も「SHー06C」として製品化する。

 ◇女性向け、渋谷マルキューとコラボ、ビューティ機能も

 また、東京・渋谷のファッションビル「109」で人気の3ブランドや、スイーツ・アクセサリーの「Q−pot.」、スノーボードの「BURTON」とのコラボモデルなど、デザインにも力を入れた。スライドの裏側に鏡を付けた「Fー04C」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ)、女性雑誌MAQUIA(集英社)の監修で、撮影した顔写真のアイラインや黒目を強調する機能をつけた「N−01C」(NECカシオモバイルコミュニケーションズ)など、女性向けの機能も強化した。

 ◇LTEのデータ通信端末 FOMAにも対応

 ドコモが12月中にスタートするとしている次世代の高速通信サービス「LTE」向けのデータ通信端末2機種の販売も始める。LTEのエリア外でも、現在のFOMA回線が使える。また、Wi−Fiルーター機能付きの携帯電話も1機種増え、NECカシオモバイルコミュニケーションズ、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ、シャープの計3機種になる。